元パラリーガルの本当に役立つ法律知識

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ブレーキが機能しなくなるフェード現象って知ってる?

あっという間に夏が終わってしまいましたね。


みなさん今年の夏はいかがだったでしょうか?


まだまだ暑い日が続いているだろう!
そんな声も聞こえてきそうですが、個人的には9月に入った時点で夏は終わりです。


夜間はすっかり涼しくなって、なんだか秋の香りがしてきたような気がします。
いや、そんな田舎に住んでるわけでもないんですけどね。


と、雑談はこの辺にしまして。
みなさんは「フェード現象」ってご存じですか?
特にドライバーのみなさん、安全のためにも必ず知っておきましょうね。


というわけで今回は、こちらのニュースを取り上げてみます。


『曲がり切れず横転』『歩道に突っ込む』小学校近くに危険な県道"ライト坂" 事故多発の原因はブレーキ利かなくなる「フェード現象」住民は不安を抱える日々


こちらの記事は、兵庫県芦屋市の住宅街にある「危険な坂道」についてです。
この坂道は、交通量が多いわけではなく、見通しが悪いわけでもないとのこと。
それなのに2020年以降、今年5月までにまったく同じ原因で6件もの事故が起きている。


なぜなのか?
交通事故が起きてしまう原因は、どうやらフェード現象にあるようです。


フェード現象とは、自動車やオートバイでの走行中にブレーキを連続使用した結果、ブレーキの効き目が低下することを言います。


自動車やオートバーは、ブレーキを使用すると摩擦材が加熱されます。
下り坂などでブレーキを連続使用していると、摩擦材であるゴムや樹脂などが、想定を超える高温となって分解・ガス化し、これがブレーキローターとの間に入り込むと、ガス膜が潤滑剤のような働きをしてしまい、摩擦係数が低下、つまりはブレーキの利きが悪くなるということ。


今回問題となっている危険な坂道「ライト坂」は、山の中を通る険しい道で、坂の上から下までの高低差は340m、さらに急なカーブが13か所あるとのこと。


こんな坂道、ブレーキ多用しないと怖くて走れないですよね。
しかし、このブレーキの多用が原因となりフェード現象が起き、交通事故が起こってしまうというわけです。


地域住民の方は、ブレーキ点検義務を課したり、県に真剣に動いてほしかったりと、様々な意見を交換し合いながら、フェード現象を起こさせないルール作り、を目標にしているそうです。


ドライバーの方も、フェード現象というものが起こり得る可能性をしっかり理解しながら、日々の運転に臨んでくださいね。


というわけで本日は以上です。


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